文字を大切にしたい人。

日々を文字で残したいんです。

大好きな絵本📚

小さな頃から絵本に親しんできました。家、保育園、市の図書館と、本のある環境があったおかげです。有名どころやロングセラーのものは全部、というわけではないですが、それなりに有名な本は読んできました。

一番思い入れのある絵本は?と訊かれて出てくるのが

『おおきなおおきなおいも』(市村久子原案/赤羽末吉作・絵、福音館書店)

です🍠

あおぞらようちえんの園児達はいもほり遠足を楽しみにしていました。ところが当日は雨降りで、いっしゅうかんのばしましょうと先生が言います。つまんないつまんないと言う子供達。しかし一人の子が、おいもは一つねるとむくっと大きくなる、七つねるといっぱい大きくなってまっててくれるよ、と言い出します。子供達は紙を何枚もつないで、どれだけ大きなおいもなのか絵を描き始めます。出来上がったのは、紙の端から端まで子供達が走って案内できるくらいの超大作!先生は「うわー大きな大きなおいも!」とびっくり。そして「こーんな大きなおいもどうやってほりだすの?」

ここから面白いのが、次の頁では実際にその巨大芋を掘り出す場面になっていることです。さっきまで絵に描かれていたお芋(さつまいも)を、もし掘り出すならこうする、ではなく、もう実際に掘っているんです。

スコップで周りを掘り、ロープを掛けて綱引きの要領で引っこ抜きました。工夫して幼稚園に運び、泥を洗い流して色々遊んだ後、おなかがすいたから食べちゃいます。

子供達が作った天ぷら、焼き芋、大学芋が山盛りあるおいもパーティーが開催されます。

子供達はたくさんたべておなかぽーんぽん ふうせんみたいな状態になり、ガスの力で宇宙(空)へ飛び上がります。ふんわかふんわかとあおぞらえんそくを楽しんで、最後は「ゆうがただからかーえろ」「くもにのってかーえろ」でおしまいです。

🖍この絵本で一番楽しく感じるのはお芋の絵を描く場面です。当時、真似をして自由帳の紙をセロテープで貼り合わせて何回も描きました。大きなお芋で遊ぶ様子や、美味しそうな大学芋を作る場面(この絵本で大学芋を知りました)より、最初に大きなお芋の絵を描く場面が自分に印象づけられました。

当時の自分は、この絵本をもとに絵を描いて楽しんでいました。対象から何を受け取るかは子供次第です。絵本作家さんは凄いなあとも何度も思います。子供の感じる楽しさと大人の感じる楽しさは違うと思うので、子供達に愛される絵本を生み出す方を尊敬します(*'ω'*)